2022.10.27 - News
中国辺境地の砂漠化問題をヤクが解決する取組 『SHOKAYの緑化プロジェクト』
2021年、地元チベット人環境活動家ドラキョム・パルザンが主宰する
現地NPO「Trachung Tsang 文化環境保護センター」と提携し、
プロジェクトはスタートしました。
チベット高原では、砂漠化が深刻な環境問題になっています。
気候変動が原因と言われていますが、
世界的なカシミヤブームによるカシミヤヤギの過放牧により
砂漠が進んでいる地域もあります。
カシミヤヤギは舌が長いので草を根こそぎ食べてしまいます。
ちなみに
ヤクは舌が短く草の根は食べず地表に出ている部分だけを食べ、
砂漠化の心配はないと言われています。
この緑化活動の意義深い点は、
ヤクという動物を最大限活用していること。
撒いた種をヤクが踏み付け土深くに定着させ、
ヤクがフンをすることによって肥沃な土にしてくれます。
もう一つは、この活動を通じて
現地のチベット人の若者のエンパワーメントに繋がっていること。
今年の5月、40人のチベット人が参加し、
四川省ルオエルガイの86,666平方メートル(約26000坪)の土地の緑化を行いました。
この活動資金は、SHOKAYが
これまで収益の1%を基金として蓄積してきたものですが、
このプロジェクトに賛同いただいた
SHOKAYのヤク素材を使用した糸を作る
世界最大級の紡績メーカーUPW や
SHOKAYのヤク糸を使用した2021秋冬コレクションを発表した
Bコープ認証を受けたカナダのサステナブルファッションブランド
『Frank And Oak』も収益の1%をこのプロジェクトへ寄付いただいています。
今後もこの活動を支援いただける、SHOKAYのヤクでつながる連携企業を増やし、
さらなる緑化を進めていきたいと思っております。
最後に一緒に活動を行っている環境活動家ドラキョム・パルザンの言葉を。
『私は、希望を植えるために種をまいています。
その思いがあれば、育つものもまた、希望なのです。』